最近また韓国映画が海外で賞を受賞したり、日本人の監督が韓国映画（出演者は全員韓国人俳優）を撮ったりして韓国映画が注目を浴びていますね。
私もいろいろ気にはなっているのですが、出不精なのでなかなか観に行けてないです。
そんな私が前から気になっていた韓国映画が動画配信サイトで配信されていたので、紹介します。
「整形水」というタイトルだけでも気になる人もいるかもしれません。
私も最初タイトルを見て気になった１人ですｗ
原作は韓国ウェブ漫画
韓国映画は有名でも韓国アニメを見たことがある人は少ないように思います。
原作は「奇々怪々」というウェブ漫画です。
韓国はウェブ漫画の人気が高く、いつもたくさんの漫画が連載されています。（無料で読める物もたくさんあります）
ウェブの漫画という意味でウェブトゥーンと呼ばれています。
「整形水」は、ウェブ漫画「奇々怪々」の中に出てくる短編の１つです。
私も原作漫画を読んだのですが、そのまま映画にした感じでした。
原作も面白いし、映画も原作を元に忠実に作られています。
ジャンルはサイコホラー
ジャンルは一応サイコホラーに分類されているようですが、ホラーが苦手な私が見ても全然大丈夫なレベルでした。
少しだけグロい場面はありますが、そんなにひどくありません。
でも多少グロテスクな場面にはなるので、どうしても見たくない人はそこを飛ばすのもありです。（少し飛ばすくらいなら話は分かると思います）
韓国アニメ映画「整形水」あらすじ（ネタバレなし）
主人公はとある一人の若い女性イェジです。
ごく普通の女性ですが美人ではないことと、太っていること（美人じゃないから太ったと思っている？）にコンプレックスを持っています。
タレントのメイクスタッフとして働いている彼女は、ミリという美人な女性の担当しています。
ある日、撮影現場でスタッフに言われるままにエキストラとして豪華料理を食べるシーンの撮影に参加します。
しかし、あろうことかイェジ食べている姿が悪意を持っている人によってネットにアップされ、悪質な書き込みをされます。
そして、イェジは家でネットサーフィンをしているときに、自分の悪質な書き込みを目にしてしまいます。
（日本でも問題になっていますが、韓国も悪質な書き込みが多いです。
そのせいで病んだ有名人が精神的にダメージを受け、自殺するケースも多いです。そのため、最近は芸能ニュースなどにはコメント書き込み欄がなくなったほどです。）
悪質な書き込みを見たイェジはショックを受け、引きこもってしまいます。
そんなイェジの携帯に届く１通のメール。
メールには“「整形水」を送ります”の文字と、「整形水」を使って美しく変身する女性の姿が映っている動画が。
よくある詐欺の広告メールだと思って、無視していたイェジですが、数日後本当に「整形水」が届きます。
届いた「整形水」を見ても、最初は迷っていましたが、美しくなって変わりたいという欲望に負け、試してみるのでした。
整形水は本当に自分の思い通りの容姿へと変えることができる魔法の水だったのです。
更に素晴らしいことに「整形水」には副作用もなく、後遺症もないということ。
そして、イェジは美しい容姿を手に入れることができたのですが…
韓国では整形は当たり前？
韓国で有名な物の１つとして美容整形がありますよね？
私も韓国の整形技術は最先端だと思います。（受ける人が多ければ、やはり発展すると思うので）
日本人女性が韓国に行く目的の一つとして、美容もあるのではないでしょうか？
整形をするまではいかなくても、エステやピーリング、または化粧品（コスメ）の購入などです。
私も整形はしたことはありませんが、シミ取りやアイブロウアートメイクなんかは何回かしたことがあります。（すごくいいです）
お店の下調べは必要ですが、日本と同じ技術、もしくはそれ以上の技術を日本よりも安く受けることができます。（お店選びは自己責任でお願いします。）
美容大国であり、政府も海外からのお客様の誘致に力を入れています。
また、韓国人も整形に興味がある人が多いです。
韓国では整形が当たり前とまではいかないですが、韓国は日本以上に外見至上主義が強い傾向にあります。
就職などでも、外見が問われます。（韓国では顔だけではなく、身長も問われますが）
なので、親が子供に整形を進める場合も多いと言われています。
ただ、韓国でも一般人は整形を大っぴらに公表するわけではありません。
韓国でもいざ整形について取材しようと思うと積極的に参加してくれる人はほぼいません。
（私が留学中に「整形」をテーマに卒業課題を作ろうとしましたが、韓国人の先生からそれは難しいよとアドバイスをされ、諦めました）
感想
誰しも自分の外見に多少なりともコンプレックスがあります。
なので、誰でも興味を持って最後まで楽しく見られる映画だと思います。
また、絵がかわいいので、見やすいです。
私は、何回も繰り返し見ているのですが、私があの主人公だったら、どうするだろうか？と考えさせられる場面が多いです。
きれいになることと引き換えに失うものは何か、またきれいになったことで近づいてきた人はどういう人なのかを考えてしまいます。
今あるもので満足できない人間の欲望を、また少しきれいになっても、もっともっとと次から次に出てくる欲望を止められない人間の欲深さが描かれていると思います。
本当にこんな水があったらいいなと思う反面、あるがまま、そのままの自分を受け入れていれば、もっといいのではないかと思います。
この映画は一種のファンタジーとして、とても面白い映画です。
見て損はないです。
美しい顔になりたいな～ｗ
まとめ：整形と外見至上主義の問題を上手くまとめているストーリー
誰もが多少なりともコンプレックスを持っている外見問題。
最近、話題になっている「ルッキズム（外見至上主義）」問題と、それに伴う以前からある整形問題を扱っている作品と言えます。
整形をテーマにした映画が韓国で作られるとは思ってもみなかったのですが、一度見てみるといろんなことを考えさせられる映画だと思いました。
もっともっときれいになりたいという人間の尽きない欲望を明るいタッチでおもしろく、それでいて考えさせられる部分もあるいい映画です。
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字幕版と吹替版がありますが、私は特に吹替版がおすすめです。
少しでも興味を持たれた方はぜひ見てください。
それでは今回はこの辺で。
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